簡易式吸虫管の作り方【昆虫採集の道具】
2024.06.08
吸虫管は小さな昆虫を採集するための道具です。アリやカスミカメのような小さな昆虫は、指でつまんで捕まえると、死んでしまったり弱ってしまったりすることがあります。
今回は、目の細かい金網をつけたアクリルパイプをシリコンチューブにねじ込んだだけの、簡易な構造の吸虫管の作り方を紹介します。
【材料】
【作業手順】
アクリルパイプを切ります。長さは100mm-130mmくらいで、好みに合わせて調整するとよいでしょう。アクリルパイプは万力で固定し、パイプソー240(ゼットソー)のようなのこぎりで切ると綺麗に切ることができます。
アクリルパイプの切り口をヤスリで削り、凹凸をなくします。
金網を10mm×10mmくらいの大きさに切ります。使い古した工作用はさみなど”もうどうなってもいい丈夫なはさみ”を使って切るのをおすすめします。
切り出した金網とアクリルパイプを熱圧着します。一人用鍋のホットプレート部などでメッシュを熱し、そこにアクリルパイプを押しつけます。
金網とアクリルパイプに熱圧着したようす。メッシュとアクリルがしっかりついていることを確認します。
熱圧着した金網の、はみだし部分をはさみで切ります。金網の端をやすりで削っておくとなおよい。
アクリルパイプをシリコンチューブにねじ込んだら完成です。チューブの長さも、好みにあわせて調整するとよいでしょう。
文・写真:長島聖大(伊丹市昆虫館 学芸員)